iPhoneやMacを開発・販売しているAppleが、現地時間2021年3月31日(水)にiOS14.5とiPadOS14.5のベータ6・パブリックベータ6をリリースしました。
新しい機能の1つとして、音声アシスタントのSiriの英語音声が数種類から選べるようになったのです。
「えっ、Siriの英語音声は2種類じゃないの?」と驚きますよね。
今回は、新しいSiriの英語音声は何種類か、どんな変更点があるのかチェックしてみました!
Siriの英語音声は何種類!
今回アップデートされた、バーチャルアシスタントのSiri。
今まで英語音声では、女性と男性の2種類の声が選べるようになっていました。
iOS14.5のベータ6からはさらに女性・男性の2種類が追加され、全部で4種類の声が選べるようになりました。
iPhoneの画面ではSiriの音声設定の選択肢がVoice1から4に増えました。
- Voice1(声1)…既存男性の音声
- Voice2(声2)…新規女性の音声
- Voice3(声3)…新規男性の音声
- Voice4(声4)…既存女性の音声
新しい女性と男性の声は、タレントの声を基に開発され、既存の音声よりも自然でなめらかな声になっているとのことです。
iOS14.5のiPhoneに変えて新しい英語音声のSiriを楽しみたい場合は、女性の声ならVoice2(声2)、男性の声ならVoice3(声3)を選ぶと良いですね!
「バージョンは新しくなったけど、これまで通りの音声がいい」という場合は、女性ならVoice4(声4)、男性ならVoice1(声1)です。
Siriの英語音声の変更点は?
バージョンアップされる人工知能アプリSiriの変更点は、音声の種類だけではありません。
まず、先ほど触れたSiriの音声設定の選択肢画面。
Voice1は既存男性の声の設定になっています。
それまでのバージョンでは、初期設定の音声が女性の声ばかりでした。
「人は男性より女性の音声の方が温かみを感じる」という研究結果に基づき、このような初期設定だったのですが、2017年ごろには「中立的であるべき」という声が上がっていました。
さらに2019年に国連から、従順な女性の音声によるデジタルアシスタントは、ユーザーの言葉による虐待にも順応する「ジェンダーのステレオタイプを助長している」と報告がありました。
そのような事情も踏まえて、音声の初期設定や音声が4種類から選択できる機能がプラスされたのです。
さらに、最近のSiriは障がいを持つユーザーのためにOS画面の音声の読み上げ機能や音声による操作入力の機能がアップ。
アメリカでは、Siriに新型コロナウィルス感染症の検査拠点やワクチンの接種場所を聞くことができたり、症状の質問に答える機能も追加されてきました。
様々なユーザーのニーズに対応し、ますます便利になりましたね。
Siriの日本語は女性の声のみ?
日本語のiPhoneのSiriですが、女性音声のみ?と思いますよね。
日本語版も初期の頃は女性音声しかなかったのですが、iOS7.1以降では男性の声も追加されました。
実はこの日本語音声、名前までついています!
iOS7までの女性音声のみだったSiriの日本語アシスタントの名前は「Kyoko(キョーコ)」。
iOS7.1以降は女性音声は「O-ren(オーレン)」、男性音声は「Hattori(ハットリ)」と名付けられています。
今まではSiriの音声設定の選択肢画面が「男性」「女性」だったのですが、今回のベータ6およびパブリックベータ6のアップデートにより、「声1」「声2」と日本語も表記変更になりました。
「声1」が男性、「声2」が女性になるので、設定の際はご注意ください。
まとめとして
私達の生活で、いまや欠かせない存在になってきているSiri。
今回のSiriのアップデートは一見些細なことに見えますが、ジェンダー問題において一歩前進した感があります。
日本語も今後、音声の種類が増えることを期待ですね!
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